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令和7年度米原穣パストガバナー賞授与式|“ポニー先生”こと大川順一郎様が受賞

2025/08/01

令和7年(2025年)7月31日は米原穣パストガバナー賞の授与式でした。 米原穣パストガバナー賞とは、鳥取ロータリークラブの設立や地域社会の発展にご尽力なされた故米原穣氏の、遺徳と功績を記念し設けられた賞です。本賞は、長年にわたり地域社会に貢献された個人に贈られるもので、今年度は元小学校教員であり、パラ馬術選手としても活躍されている大川順一郎さんが受賞されました。

当日は、大川さんがいつもの勝負服で登壇されました。パラ馬術選手としての誇りと気迫を感じさせる姿に、会場は静かな感動に包まれました。

大川さんは鳥取市浜坂在住。農家の家庭に生まれ、幼いころから動物と触れ合って育ちました。大学では馬術に没頭し、部活動の昇格や後輩指導などを通じて「諦めずに挑戦する姿勢」を体現。その後は教員として地域に根ざした教育活動に尽力しながら、自らの経験を子どもたちに伝えるため「鳥取ポニー広場」を設立。29年にわたって子どもたちとポニーのふれあい活動を続け、「ポニー先生」として多くの方に親しまれてきました。

さらに現在では、難病指定の進行性封入体筋炎という病と向き合いながら、パラ馬術選手として国際大会に挑戦。2025年6月には世界馬術選手権の出場条件を満たし、2026年大会への出場要件をクリアされました。ドイツ遠征では、テストA・B・フリースタイルテストいずれの種目でも64%を超える高得点を記録し、世界基準の実力を証明されました。

現在は、2026年世界選手権での上位入賞、そして2028年ロサンゼルス・パラリンピック出場を目標に、さらなるスキル向上に励まれています。年間を通じて国内外の大会へ積極的に出場し、日本代表チームへの貢献とパラ馬術界の発展に尽力。加えて、講演活動や情報発信にも取り組み、挑戦を続ける大切さを広く伝えておられます。

受賞後のスピーチでは、「人生の最も苦しい場面こそ、笑顔で向き合うことが大切。これからも夢を諦めないことの大切さを伝え続けたい」と語り、会場からは大きな拍手が送られました。